SSブログ

【龍が如く0】最終章その2・真島の兄ぃ編 [龍が如く0]

プレイ時間が100時間を超えた辺りですが、いまだキャバ嬢のサブクエが全部終わっていません。
なんかな、ユキちゃんがいればそれでいいじゃん。なんかそれくらいユキちゃんが好きです。
ユキちゃん個人が好きって言うよりも「ユキちゃんと一緒にいる兄ぃ」が好きです。なんかなー、なごむんだー。
あの緊張感MAXの兄いシナリオで、ユキちゃんは私の癒しでした。


そんな兄いについて、ラストまでのお話。






兄いって結局、なにも成し遂げてないんだよね。
マコトを殺すこともできず、自分がマコトを助けることもできず、マコトがお願いした事を達成することもできず。
すべてに置いてふらふらふわふわと生きた結果、完全未消化のまま事件はもっと色々と考えてる人たちの手によって終わった。
風間の親父の面子を保つ、自分の身の潔白を示すという桐生さんの希望がかなえられたのに対し、兄いは何も得ることができなかったんだよね。
堂島組長始めマコトを追い詰めたやつらを殺すことすら、世良に止められた。
ただ一つ、世良が説得した内容だけ兄いが腑に落ちたことなんじゃないかな。
冴島さんの名前出されちゃあね?兄いは冴島さんに再会するまでずっと心の中で謝り続けてただろうし。
自分の代わりに冴島さんに全部やってもらった。その負い目は計り知れないよね。最高の親友というか兄弟が自分の分まで背負って死刑囚になってるんだから。
・・・・・・ん?
最高の親友というか兄弟が自分の分まで罪をかぶって罪を償うことになった?
そういうの、もう一組いますよね。
罪をかぶった側って、よく似てますよね。

閑話休題。とりあえずこの話はおいとこう。
冴島さんに全部任せちゃった結果、兄いは後悔と冴島さんへの謝罪の心でいっぱいになっている・・・マコトは確かに兄いに堂島一派の殺害依頼をしたけれど、果たしてそれは後にマコトがどう思うかって言うのを兄いの冴島さんへの気持ちと重ねて、彼女が後悔しないように真島に拳を下ろすことを促す。説得上手いよね、世良。
自分自身の事だから兄いも「お前みたいになるぞ」って言われたらそりゃあ事は起こせないよ。
だから兄いにとって初めて「自分の意思で」事をなすのをやめた。
他の「マコトを殺す」も「マコトを助ける」も自分のどっちつかずな状況(自分の心の内や置かれている立場も含め)でふわふわふらふらとせめぎ合って流されていた結果、どっちもかなわなかったわけじゃん?
「殺す」と「守る」は対極だから、兄いは常にその両天秤の真ん中でふらふらしてたわけだけど、そういう一連の行動すら親父である嶋野にとっては計算のうちで、結局兄いはどんなに必死にもがいても嶋野の掌の上で踊っていたにすぎなかった
誰かの指図で生きることに兄いは嫌気がさしたんだろうね。
関西での生活は自分の意思では生きられなかった。常に監視されて、足かせ付けられた生活だった。
それでもいつかは戻れると信じて、希望を持っていたのに、結局は自分は誰かのかいた絵図の駒の一人だったわけで。
駒というか鉄砲玉として上野襲撃事件を冴島さんと起こそうとしてた時は、親父の為に駒になるつもりだったんだろうけど。
親父の指図に逆らって自分の意思で動いていたことが、実は親父の思惑通りだったからね。
今までの自分ではそうやって踊らされて生きていくだけだから、自分自身を自分自身が動かすために兄いはクレイジーになったのかなと思いました。
堂島組襲撃のときも「マコトを佐川(と嶋野)に差し出す」という命令をぶっちしたわけじゃん?今までの兄いだったらマコトの居場所を嶋野にいうとか、「マコトの目が覚めたら連れて行くから」とか話して待ってもらうんだろうけどさ。マコトのいる場所は大体兄いも知ってるしね。世良に任せたわけだから。
兄いはそこで何かが吹っ切れて、他人の思いどおりにはさせない、自分で自分の駒を動かすことに目覚めたんだと思う。だから兄いは親の命令よりもマコトのお願いを聞く方にした。個人的にマコトを撃った奴らをぶちのめしたいいう思いもあったんだろうけど。あと、今までのフラストレーションを消化するために。
「嶋野の狂犬」が生まれた瞬間だよね。
兄いのやる事に関して桐生さんは「読めねぇな」ていつも言うけど、常識とか理性とかを取っ払って動く=誰かではなく自分が駒を動かすってことだから、他人の常識でははかれないってことなんでしょう。
常識のうちで動いてたら、また誰かの駒にさせられちゃうからね。
しかしわかんないのが、嶋野の狂犬誕生の瞬間の佐川。なんか嬉しそうだったよね。
佐川的に兄いはお気に入りだったのかね。この一件以前の店の経営時代の二人は完全に上下関係があった気がするんだけど、佐川はこの一連で兄いと行動するうちに気にいったってことかな。
店をやってた時代は「預けられた犬をかわいがる」っていう完全上から目線だったんだろうけど、マコトの事を負うようになって兄いがちょくちょく自分の指示通りに動かなくなって「手のかかる奴」になってきて、意思の見えない飼い犬から、自分で動き始めた子供のような、成長を見守る気分になっていたのかもしれない。
そりゃあ、自分の思惑通りに事を運ばなかったらイラつくでしょう。で、それを躾ける側にいるわけだし。それでも佐川は目が生きてきた兄いがおもしろくなったのかもしれない。
そんな佐川が気に入った男がもやもやした状態で鬱々としてるよりは、振り切って吹っ切れて狂犬になった尖った男になったってのは嬉しいんじゃないかな。
どんな男だって、それなりのスタンスってあるじゃない?桐生さんが今回の事で「堂島の龍」になったように、兄いも今回の件で飼い犬だった状態からふっ切って振り切って狂犬になった。
やっぱり成長する瞬間を見るのは楽しいんだよ。

狂犬として生きていこう、ってなった兄いはビジュアルもぶっ飛んだ訳で、だからマコトには兄いがわかんなかったのかな?とおもいました。おぼろげにしか見えてなかったんなら、まず縛ってた髪がないわけだから同一人物だとはわかんないだろうし、眼帯で分かれよ!はちょっと難しいと思う。輪郭が精いっぱいなら眼帯は「目の部分に影が差してる」と変わんない気がするし。
逆にいえばマコトが自分の事を認識しないようにあんなイメチェンしたのかな?とも思えました。兄い、カッコいいわ・・・惚れるわ・・・
マコトとあってから一言もしゃべんないし(声でばれるから)、一緒にいた医者をせっついてマコトへの気持ちに踏ん切りをつけたり、ほんとな!兄いには惚れる要素しかない!!カッコいいわーーーもーーー!!

龍0をやっていて一番気になってたのが「どこで桐生さんと兄いは出会うのか」でした。だって、かぶんないじゃん?あの二人のストーリー。
世良が出てくるあたりでようやくマコトを中心にからみあい始めたじゃん?とはいえ兄いが桐生さんの名前を知ったのは世良から渡された名刺1枚で、ただの不動産屋としか思ってなくて、一方桐生さんは錦から「真島がマコトを探してる」って言う情報のみ。
ラストバトルは同じ所に乗り込むのか!?同じ敵と戦うのか!?と思ってたけど場所すら違ったし。
相対するのがラストもラスト、「完」って出る直前って言う演出がカッコいいよね。まあ、そのシーンを見た感じ初対面ではなさそうだけど。あれで初対面だったら真島の兄い読めなさスギだわ。
桐生さんて気には「うわ…なんかヤバそうな奴が前から来る」でしょ?で、足をとめたから「やっベー、俺からまれるのかーしゃ―ねーな」でとまったわけでしょう?したらあのイントネーションで名前呼ばれるわけでしょう?クレイジーだわー、兄いクレイジーすぎるわー。
初対面じゃなかったら、桐生さんはすでに「はいはい、真島の兄さん相変わらずですね」の意味合いで立ち止まった感があるよね。
桐生さんと冴島さんって似てるよね。兄い的には強さも重要だとはおもうんだけど、やっぱりなんといっても性格が似てると思う。良く言えば実直、悪く言えば堅物。特に「堂島の龍」となった桐生さんは兄いにとって冴島さんを重ねるに十分なんだと思う。
龍0終了時点で兄い的に桐生さんの事をどう思ってるんだろう?って考えたら、桐生さんはマコトを保護した人、なんだよね。マコトを保護して東京に連れて行った人。世良がマコトを託した相手、マコトをお兄さんに会わせた男なんだよ。
兄いができなかったことを次々やってった人なんだよ、桐生さんは。
そりゃあ嶋野の親父に言わせれば桐生さんは「風間の兵隊」なんだけど、それは兄いと立場が同じともいえるんだよね。
同じ立場なのに、自分の意思で動いている桐生さんと傀儡の兄い、最終的にかくまってたマコトを渋澤の手から助けたのも桐生さんだった。
兄いは常に後手後手に回って、人の助けも多少はあったけど縁は薄いし佐川はぴったりくっついてきて自由にはなれないしであまりにも違ったんだよね。
それから錦の存在。兄いだって冴島さんの事は売れないじゃん?死んだって売れないわけじゃん?マコトに関わる唯一の情報である桐生さんを、自分が冴島さんに対してそうであるように錦がやってきたらそりゃあ兄い的にはクるものがあるじゃん?
マコトを保護してる男には自分の半身ともいえる兄弟がついてるんだって。
その兄弟が桐生さんの事じゃないからってマコトの事をペラペラしゃべったのはどうかと思うけど、まあプレイヤー的には兄いが敵じゃない事を知ってるから、話をスムーズに進めるにはこれしかないんじゃね?とか思いました。さすがに錦だって、兄いの必死さには気付いただろうし。
そんな兄弟がいて、自分は通せなかった我を通してあの事件を乗り越えた、渋澤を倒しマコトを救った桐生一馬という男は兄いにとってすごく印象深かったんでしょう。もしかしたら嫉妬もしてたかもしれないし、憧れもあったかもしれない。
そんな風にいろんな感情が混ざった相手と実際会ってみたら、冴島さんに似た実直な男だった。気になって、気にいる理由は十分だよね。
兄いが桐生さんに執着するのは自分がとことん気に入ったからなんだろうけど、気にいったからってわざわざ探して喧嘩吹っ掛けようとか、何かと気にかけるとか、それはなんか「クレイジーな狂犬」っていう字面とイメージが違う気がする。気にいるって言うか、もはや執着のレベルだよね。
兄いは元々の性格は龍0みたいな律義で真面目で判断が迷いやすい男なんだと思うんだ。狂犬と呼ばれ出してからは判断が迷いやすい所を「より、狂った方向」に動いているから表には出なくなったんだろうけど。
真面目に生きてたら自分は駒にされたから、だからクレイジーになって真面目をやめた。でも、桐生さんは相変わらず真面目で堅物で自分の兄弟のようで。
兄いにはそんな桐生さんがまぶしいのかもしれない。自分ができなかった生き方を貫いてるんだから。
だから兄いは自分の兄弟に似た真面目な桐生さんが、相変わらずの強さで相変わらずの律義さで相手をしてくれるのか試しに行ってるのかもしれない。
兄いが桐生さんに会いに行って「はいはい」ってないがしろにするのは桐生さんじゃないじゃん?そんな風になってないか確認してるんだよ。
それだけ兄いにとって桐生さんは大切なんだろうね。
龍5で兄いは大事な局面で「桐生ちゃんの『命よりも大事なもの』(兄い曰く)」のために自分の命を張るんですが。そこまでか!そこまで大事か!もう冴島の兄弟並じゃないか!!!と思ったわけです。
冴島さんが登場してから兄いは冴島さん関連での登場が多いので、ちょっと桐生さん的には寂しいようなほっとしたようななんでしょうけど。ちょっとそこで「桐生さんは冴島さんの代わりだったのかな?」とちょっと思ったんだ。でも、龍5でこの発言があって兄いの中ではやっぱり桐生さんは大切な存在なんだなあと思ったんだ。
兄いは龍0の世界でも割と人との関係はあっさりしたもんだった。心から気を許した相手ってあんまりいないんだよね。狂犬になってから先は、自分から人と密な関係を築いていこうとは思わなかっただろうしさ。
桐生さんや冴島さんはほっといても周りがついてくるんだよ。自分はいつもと同じ行動をしてても勝手に人が感化されてなついてくる。でも兄いは違うじゃん?そんなところまであの二人は似てるんだよ。
人間関係が淡白な兄いにとって心のよりどころが冴島さんだっただろうし、桐生さんだったのかな?と思いました。そら執着するよね。

もう一回さっき置いといた話を戻すと、兄いと錦って似たような立場なのよね。兄弟が自分が負うはずだった罪を背負って投獄されて、自分はその贖罪を背負って生きていくって言う。
まあ、親殺しを本当は錦がやったって言うが世間にばれるのはだいぶ先の事だし、その頃にはもう桐生さんが仮出所しちゃってるからね。話の決着がついちゃってるわけですよ。
でもさー。兄いは別としても錦は兄いに対して何か思わなかったのかな。「置いてかれた側」として。
あの頃にはすでに「嶋野の狂犬」になって久しかったから、錦も初対面の「セレナで必死にマコトを探してた」兄いの事は忘れてしまったのかもしれない。
桐生さんのいない10年の間に、錦と兄いに何らかの接点があったらおもしろいなと思いました。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。